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ノーマン・ロックウェルが描いたアメリカ

先日、たまたま聴いていたラジオで女優のTさんが「ノーマン・ロックウェル」の絵について話されました。う~ん聞いたことない名前だなあ。ちょっと興味があったので早速図書館へ。すばらしい、ちゃんと揃ってました。ただちょっと古くて黄ばんで傷んでいたけど、まあいいか。

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(左:ノーマン・ロックウェル 1997年タトル商会 右:ノーマン・ロックウェル画集 1997年白泉社)

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(ノーマン・ロックウェル 1894~1978)

アメリカの良き時代の普通の人々の平凡な日常生活をユーモアを交えて描いています。子供から若者、おばちゃん、職人さん、お医者さん等など、時にはオーバーな表現で描かれています。そこには彼の深い愛情に満ちた暖かい眼差しを感じます。そしてさらに写真と見間違えるほどの緻密な描写に驚かされます。彼の名前は知らなかったけど、過去に見た記憶がある絵が2、3点ありました。この画集に載っているのは当時の『サタデー・イブニング・ポスト』紙の表紙に描かれたものです。

色々制約があって作品を大っぴらにブログにアップできませんが、ちょこっとお見せします。

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(Triple Self-Portrait 1960) 

これはノーマン・ロックウェルの三重の自画像ですね。グッドアイディアです。

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(左:Boy Practicing Trumpet 1950 右:Two Plumbers 1951)

ノーマン・ロックウェルほどアメリカの誰もが知っていて、作品が愛されている画家はいないと言われています。そんな彼もアメリカの美術界からはうまい絵描きだとか、民族画家だというだけで、芸術家と呼ばれたことはないそうです。

何度も彼の作品を眺めていて気が付いたのは、黒人が描かれていないこと。あくまで白人の日常生活であって、当時厳しい差別と貧困に直面している黒人社会の絵をこの画集では見ることはなかった。その理由としては『サタデー・イブニング・ポスト』紙の購読者の主体が白人の中間層だったということでしょうか。彼本人が黒人社会をどのように見ていたのかは分かりません。当時白人が黒人を堂々と描くと白人社会から厳しいバッシングの恐れがあったので避けたのでしょうか。

ところでこの記事を書いていてふっと思い出しました。先日アップしたオーストリアの画家「エゴン・シーレ」とほぼ同時代に生き、絵を描いたんですね。もっともエゴン・シーレは若くして亡くなりました。1940年代~1950年代に全盛期を迎えたノーマン・ロックウェルですが、現在のアメリカをどのように描くのか興味があります。(一部記述については「ノーマン・ロックウェル画集」の内容を参考にさせて頂きました)

ノーマン・ロックウェルの作品は → こちら をご覧ください。

<追記>
今日はアメリカのジャズピアニスト・歌手の「ナット・キング・コール」(1919年3月17日 - 1965年2月15日)の命日です。たくさんのヒット曲がありますが、最後の名曲「L-O-V-E」をお聞きください。今TV番組「笑点」で話題の春風亭一之輔が出演のニッポン放送『春風亭一之輔 あなたとハッピー!』のテーマ曲となっています。一之輔さん、毎週聴いてるよ。

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コメント

momongerさん

ご無沙汰です。
ブログを拝見しますと相変わらず精力的に活動を
されているようで何よりです。

ノーマン・ロックウェルをご存じでしたか(驚)。
たまたま手にした画集でアメリカの古き良き時代の
一端を垣間見ることが出来ました。
何よりのMomongerさんがノーマン・ロックウェルの美術館を訪れて
いたことにさらに驚きました。
貴重な写真やエピソードを拝見させて頂きました。
自分も警官と少年の絵は(原題THE Runaway)好きな一枚です。
豊かなアメリカのいいところばっかり描いていますが、やはり黒人問題が
ひっかりますね。

No title

akiさん、
お久しぶりです。
ノーマンロックウェル、後半生には新聞の仕事以外で、黒人も日本人も少し登場します。ほんの少しですが。
ボストン交響楽団の夏の演奏会場、タングルウッドの近くにノーマンロックウェルが住んでいたStockbridgeがあり、そこにあるロックウェル美術館を数年前に訪れました。東海岸の避暑地なので、少し観光地化はしていますが、古いアメリカの雰囲気を残す町の外れに、すてきな美術館があります。私が一番好きなのは、家出少年。
https://blog.goo.ne.jp/momonger1/d/20190603

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aki=mikun(鉄道コム)
昔は自転車乗り、今はカメラ片手に神奈川、東京をぶらぶら。
小田急線や御殿場線、東海道線沿線で電車の写真を撮っています。