晴れたらいいね

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いねむり先生

相変わらず時間を見つけて少しづつ本は読んでます。

ここんとこ面白い本になかなかめぐり会えなかった。友人からぜひ読めと勧められたある文学賞を取った本も相性が合わず途中で投げ出しちゃった。

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「いねむり先生」伊集院静 集英社。

面白い本(相性のいい)は2、3行読んでピーンとくる。

久しぶりに分厚い単行本だったけど一気に読んでしまった。

主人公サブロー(=伊集院静)と先生(=色川武大)との晩年のわずか2年間の交流を描いたものです。色川武大といってもピンと来ない方は阿佐田哲也という別名で麻雀小説を書いていたあの方です。

妻(夏目雅子)を亡くして精神的にボロボロになり酒、ギャンブルに明け暮れていたサブロー。知人のKさんに紹介されて新宿の路地裏で初めて先生(色川)に出会う。

ここから先生の亡くなるまで一緒に旅をし、ギャンブルをした2年間が淡々と書かれている。男が男に惚れ、というより慕い、敬愛するといったほうがいいかな。かといって一方的な思いではなく、先生も遠慮がちではあるがサブローという人間に惚れこみ、慰め、彼の仕事を評価し再起を促す。その辺の先生の優しさが泣かせる。お互い必要以上に深入りしない微妙な距離感を保ちつつ、二人にしか分からない友情を育んでいく。

こんな人と人との出逢いが一生のうちに一度でも会った人は幸せだ。因みに登場人物kさんは黒鉄ヒロシ、Iさんは井上陽水。

先生の亡くなった直後、伊集院静は立て続けに文学賞を取り、一流作家の仲間入りをはたす。

91年 「乳房」吉川英治文学新人賞
92年 「受け月」直木賞
94年 「機関車先生」柴田錬三郎賞
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  1. 2012/02/02(木) 05:47:28|
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  3. | コメント:2
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コメント

AkO☆さん

本というのは音楽と同じで趣味趣向品ですから、自分が気に入らなくてはどんな賞をとっていて世間が騒いでいてももダメですね。
自分の気持ちを大事にして好きな本だけを読みたいですね。それが無名であっても関係ないですね。売れた本=いい本とは限らないですからね。
  1. 2012/02/05(日) 20:35:36 |
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  3. aki #-
  4. [ 編集 ]

「面白い本(相性のいい)は2、3行読んでピーンとくる。」

これ、めちゃくちゃわかります!

ワタクシも最初のページで、その本を読むかどうか決めます(^^)v

相性が合わないと、どんなに有名な方の本でも
読むのが苦痛で読み進められません(^▽^;

逆に相性がピタリと合うと、時間を忘れて読んじゃいますね♪
  1. 2012/02/05(日) 13:02:53 |
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  3. AkO☆ #-
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