戸沢橋を渡った海老名に廃線のがあったような気がして調べていたら偶然こんなのを見つけた。
厚木海軍飛行場引込線、通称航空隊線と呼ばれているそうです。
戦前に飛行場の航空燃料輸送のために使われていた軍用線で、戦後も1998年10月まで動いていた。状態としては休止で廃線ではないようです。防衛施設庁から相鉄が管理を委託されています。

(引込線周辺略図)

相鉄線「相模大塚駅」で下車し、海老名側に200mくらい線路に沿って戻ります。一瞬行き止まりかなと思わせるところを抜けると旧246号線の踏切がありました。

上の写真の黄色い建物の脇を抜けてきました。右側の線路が引込線ですが、ここから始まっているとみていいでしょう。相鉄の本線からはスイッチバックして引込線に入って行ったようです。

引込線の中に足を踏み入れましたが、相鉄線がびんびん横を走り抜けて行くので、無断立ち入りの気分で後ろめたい。まあ元々引込線内も侵入は認められてはいませんが。

そろそろと進んでいきます。どこを歩いていいのか、歩きづらいけど枕木の上かな。最初は誰かに見とがめられそうでひやひやだったけど、途中からへっちゃらになった。

これは距離標で、起点から200mの距離にあることを示しています。終点までにこの標識がいくつかあったけど、最後の方の標識は文字が消えていて判読不能。多分7か8まであったはず。

廃線じゃあないけど長年ほったらかしにしているので枕木は朽ち果ててます。この辺りは比較的きれいですが、場所によってはゴミが散乱しています。ゴミ拾い、除草と管理している相鉄さんも大変だ。われたガラス瓶なんかも放置されてますので十分注意しましょう。

40号線とぶっつかる3号踏切にやって来ました。以前ツーリングでここを通過しているはずなんだけど、まったく記憶にない。

一応踏切の体裁がそのまま残っているんですが、知ってか知らずか一旦停車する車も人もいない。地元の人は全く無視なんでしょうね。

踏切の脇にこんなモノも残っている。

さらに進みます。線路は飲み屋さんらしき建物の裏をカーブしていきます。

江ノ電を思い出させるような簡素な踏切、もうボロボロですね。

こんなモノもそのまま残っています。

いくつかの踏切を越えていきます。地元の人にとっては線路の存在はもう目に入らないのかな。この辺りは線路に沿って一般道も通っているので、無理やり線路内に入り込まなくてもOKです。

ほどなく東名高速道路を渡る大和6号橋にやってきました。

線路から眼下に東名が見下ろせます。廃線(正確には休止)と高速道路を同時に眺められるなんてマニアには格好のスポットかな。

そろそろ終点が近づいてきた。

防衛庁の文字が目に入ります。

すみません、ちょっと中に入らせて頂いてます。

そして目の前に厚木基地のフェンスが現れ、線路はここで終わることになります。正確にはここで途切れたと言った方がいいでしょう。その昔は基地内に線路が伸びていたはずですから。立ち入り禁止の看板が何故か不気味です。

歩いてきた線路を振り返れば見事にプッツンしている線路が何ともわびしい。1kmにも満たない引込線の探検、散策はこれで終わりです。ゆっくり歩いても20分ぐらいしかかかりません。さてこの先この引込線の運命はどうなっちゃうのかな。
※思い出しました。探していたのは相模線の西寒川支線跡でした。GRDⅢ
スポンサーサイト