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荒木町のスリバチ地形

火山灰が降り積もった関東ローム層が堆積して出来た武蔵野台地は、水の浸食によって出来た「スリバチ」地形があちこちで見つかります。その中でも新宿区の荒木町の「スリバチ地形」はマニアに人気があります。今日はマニアックな話です。

いまだにブラタモリ的なものに興味があるのでこんな話を聞くとついつい出かけたくなっちゃう。ということで四谷3丁目から歩いて2、3分のここにやって来ました。

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新宿通りに面した「車力門通り」から荒木町のスリバチの底に入って行きます。

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緩やかに下って行くんですが、周りは飲み屋さんばっかり。

荒木町の詳しいマップは → こちら

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初めてなんでキョロキョロしながら何となくこのおばあさんの後をついて行ったら・・底の方に吸い込まれるように消えていった(笑)。

この道じゃあないな、引き返し、

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小っちゃな金丸稲荷神社を見つけてお賽銭をチャリン。裏手は荒木公園になっています。おばさんのいる道を奥に入っていくと、

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住宅の合間を細い坂道が下へ、下へ続いていて、

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たどり着いたのが、

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ここだった。

写真で見た通りの池があり、ここが荒木町スリバチの底になるんだな。今日は蒸し暑いんですが、ここに来たらさらに蒸し暑かった。津の守弁財天があり、この池は「策(むち)の池」と言われます。池の名前は徳川家康が鷹狩りに来て、ここで「馬の策」を洗ったことが由来とされています。現在は10x5mの小さな池ですが当時は130x20~40mもあったとか。

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池の周りはマンションが迫っています。池には亀や鯉が泳いでいる。池は特別澄んではいないが汚くはない。

江戸時代、この一帯は松平摂津守の上屋敷でした。元々南向きの斜面の高台に屋敷があって、斜面や窪地の池が庭園に活かされていたそうです。明治になって、松平摂津守のお屋敷が払い下げられた後は、風光明媚な池畔を囲んだ三業地として発展しました。その名残で飲み屋さんが多いのかな。

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曙橋方面から来ればこの階段を下って池にたどり着くことになる。

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池の周りを散策したんですが、迷路のような細い路地が走っていて迷子になりそうだ。右側の路地の奥に池があります。

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こちらの方角からも池に向かって下って行く。

荒木町スリバチは4方向が台地に囲まれた窪地なので、マニアからは一級スリバチと呼ばれているとか。4方向が台地に囲まれた完璧なスリバチは他にはないそうです。

このあと迷路のような車力門通りや柳新道通りをぶらぶらしたんですが、ほんと飲み屋さんばっかり。昼間は閑散としていて夕方から活気が出てくる街のようです。

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隣の杉大門通りも歩いてみました。やっぱり飲食店が多いですね。

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この界隈はこんな脇道がたくさんあるので通り抜けするのも楽しい。さて四谷三丁目駅に戻ります。

OM-D E-M5、M.ZUIKO DIGITAL ED 9-18mmF4.0-5.6、M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO
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コメント

星峰さん

写真や文章では多少大袈裟に書いてますが、そんなに谷底でもないんですよ(笑)。でもまあ大都会の真っただ中にこんな場所があるとは驚きですね。

自分もまだまだ東京は知らない所ばっかりです。大都会東京はあらゆる面で奥が深い摩訶不思議な場所です。

星峰さんもケガに気をつけて下さいね。

わ~面白そう~
都会の中の山登り見たい・・
涼しくなったら私も散策してみたいです。
何分にも、お上りさんなので、本当に東京の事を知らないのよ~
たまにはのんびり一人で歩いてみたいと思っています。

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aki

Author:aki
aki=mikun(鉄道コム)
昔は自転車乗り、今はカメラ片手に神奈川、東京をぶらぶら。
小田急や東海道沿線で電車の写真を撮っています。