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後妻業

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『後妻業』(黒川博行 文芸春秋社)、9月に予約してようやく借りられた。時を同じくして京都の方でこれに似たような事件が起き、容疑者の女性がボチボチ自供を始めたようですね。予約の時はこんなことになるとは夢にも思ってなかった。

妻に先立たれた後期高齢者の耕造は、六十九歳の小夜子と同居しはじめるが、夏の暑い日に脳梗塞で倒れ、
一命を取り留めるも重体に陥る。だか、裏で小夜子は結婚相談所を経営する前科持ちの男、柏木と結託していた。
病院へ駆けつけた、耕造の娘である尚子、朋美は、小夜子の本性を次第に知ることとなる――。
結婚相談所の男と、結婚したパートナーと、死別を繰り返す女につきまとう黒い疑惑。
恐るべき“後妻業”の手口と実態。ーamazonより抜粋


というわけで内容は今現実に起きている事件と酷似している。報道であらましを知っているのでそれほど驚くことはなかったけど、さすがに黒川節に引き込まれ一気に読んでしまった。話の前半部分はさほど面白くないんだけど、元暴対係りの刑事だった私立探偵の男が登場してから俄然面白くなる。

娘たちと小夜子の対決が主題と思いきや、いつの間にか私立探偵と結婚相談所の経営者との対決が本筋になる。相変わらず関西弁の丁々発止の会話が楽しめます。小夜子の顔が現実の容疑者の女性の顔とダブってしょうがなかった(笑)。

欲を言えば最後がちょっとあっけない、こんな終わり方かよ。あくまでもしらを切るふてぶてしい小夜子が最後まで抵抗をすると思っていたんけどね。事実は小説より奇なりというけど、そんな展開になりそうですね。

ところで表紙の老人の顔は誰をイメージして描いたんだろう。高校の社会科の教諭だった耕造とは合わないし、絵のモデルになった人物が思い浮かばない。一般的な老人の顔にしてはアクが強すぎる。因みに描いたのは著者の奥さんである日本画家の黒川雅子さんです。
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  1. 2014/12/13(土) 17:30:20|
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