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「新印象派」展から東上野界隈

東京都美術館で開催中の「新印象派」展を見ました。

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「新印象派」とは、1880年代半ばから1900年代初めにかけて活躍した点描技法を用いた画家たちをさします。「印象派」を継承し、光と色の効果を探求しました。代表的な画家はスーラ、シニャックです。

基本的にはすべて点で描かれています。一見するとカメラのアートフィルター効果と似ています。ボーと遠くから眺めるには最適な描き方かもしれません。最初の印象はものすごく自分好みで引き付けられたんですが、たくさん見ていると少々飽きてきます。この手法の限界かもしれませんが、メリハリに欠けます。ただ『髪を結う女』(シニャック)、『マリア・セート、後のアンリ・ヴァン・ド・ヴェルド婦人』(レイセルベルヘ)等の女性の肖像画が特に印象に残りました。

このあと湯島の方へ、いくつか古い建築物を探します。

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(堺屋商店)

不忍通りの裏通りの仲町通りに「堺屋商店」(台東区上野2-12-11)がありました。スクラッチタイルの外壁に象形文字風にアレンジした看板の左書きの文字が個性的だ。大正末期に建てられたはずなんですが、最近タイルや窓枠を新装したんでしょうか。参考にした写真よりずいぶんきれいになってました。見る側としてはオリジナルを見たかった。

この後この通りにある昭和6年建築の「黒沢ビル」を見たり、「区立黒門小学校」(昭和5年)を見ました。ただ一番見たかった「一色屋菓子店」を散々探したけど見つからなかった。もうすでに取り壊されてしまったかもしれない、残念。

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仲町通り周辺はご覧の通りのお店が密集していて、真っ昼間から呼び込みのお兄さん達がニッコリと近寄って来ます。上野駅前の馴染みのそば屋さんに立ち寄り浅草通りへ。

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浅草通り沿いに「比留間歯科医院」(台東区東上野4-1-5)がありました。昭和4年の建築。外観は急勾配の三角屋根に上げ下げ窓を並べた典型的な西洋館タイプのデザインで外壁は銅板仕上げです。

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玄関上の赤ランプや左書きの文字看板も昭和ノスタルジーだ。

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下谷神社の赤い鳥居が見えてきた。

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鳥居をくぐったところに何とも奇妙な3階建ての看板建築があった。昭和5年に建てられた個人のお宅(T邸 台東区東上野3-34-5)です。唐破風のような玄関があり、アーチ式屋根の三階と、各階毎に趣が異なるに面白い建物です。


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三階はアラビア風にも見え、鬼のようなか装飾があり、2階の部分には天使のような装飾がある。左官屋だったという当時のご当主が工夫を凝らした遊び心満載の建築です。

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境内に動かないぬいぐるみ?近づいたら生きていた、ギョッ。アヒルだと思うけど、下谷神社内で飼っているのかな。

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(東上野周辺略図 円内辺りをぶらぶら)

本日の予定はこれで終わりのつもりだったんだけど、時間があるので神社の周囲をぶらっとしてみよう。これが大正解。 場所がら多少期待感があったんですが、下町の古い町並みが随分残ってました。

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いきなり素晴らしい建物に出くわしテンションアップ。場所は東上野3丁目33です。関東大震災後の復興期に東京で流行った銅板葺きが多く見られるようです。銅板外壁は防火の役目をします。

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古い建物フェチとしてはこんな通り (東上野 3-32-7付近)を見つけてワクワクです。この通りをまっすぐ歩いていけば佐竹商店街に行きつく。

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次から次へと見所満載だ。原商店と藤枝商店(東上野3-2)があった建物。外壁の模様がおしゃれです。今はもう商売はやってないかも知れない。

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年老いたご夫婦がやっておられるラーメン屋さん(東上野3-2-5)。お客さんを丁寧に送り出したあと暖簾をさっと片づけちゃった。お昼休みかな。

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この食堂(田中食堂 東上野3-5-13)も時を同じくさっと暖簾をかたずけて準備中になっちゃった。この辺りの食堂の主なお客は常連さん、それともフリーのお客さん、どっちだろう。看板建築をたくさん見ていて、このお宅のように平均的な入母屋の2階建ての住宅を見ると何故かすうっとする。調べたら創業100年以上の歴史をもう定食屋さんです。


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路地を見通せるこのごちゃごちゃ感が堪んない。角の家は以前は写真屋さん(東上野3-34)だったけど、今は商売はやってないのかな。ところでこの電柱こんなに傾いてて大丈夫かな。

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もう一度下谷神社に立ち寄ったら、近くに(東上野3-35)銅板葺きの看板建築がどーんとあった。昔の写真を見ると、手前から5軒連続銅板葺の看板建築だった。最近無人の看板建築が多いけど、ここはまだお弁当屋さんが頑張っておられます。

浅草通りを渡って、今では都内でも貴重な存在となった同潤会の「上野下アパート」を見に行ったんだけど、探しても見つからなかった。ちょうど該当地で工事中だったのでこのアパートの建て替えかも知れない。

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通りがかった「蓮城寺」の蝋梅が見ごろだったのでパチリ。

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東上野5-4、棟割長屋がまだ残っています。

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同じく東上野5丁目で見かけた散髪屋さん。日常の生活が堂々としている。お隣はインド・ネパール・アジアンレストラン&バー(東上野 5-1-11)だ。

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最後にお待ちかねの路地(東上野3-38-9)の写真を撮って今日はおしまい。モノクロでこんな写真を撮るのがとても楽しみになっている。

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JR上野駅も関東大震災の復興建築で、昭和7年建築。こっち側から写真を撮るなんてめったにない。遠くに電車を入れたんだけど、分かるかな。たまたま東上野で古い町並みを見つけたけど、探せばまだまだいっぱい残っているだろうな。

OM-D E-M5、M.ZUIKO DIGITAL ED 9-18mmF4.0-5.6、M.ZUIKO DIGITAL 25mmF1.8
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  1. 2015/01/30(金) 17:12:53|
  2. 美術展
  3. | コメント:2
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コメント

dezierさん

dezireさん初めまして。

新印象派展のことはすっかり忘れていました。
自分でも記憶を呼び起こしたところです。
やはりあまり印象に残らなかったということかもしれません。

dezierさんのブログを拝見しました。多種多様な方面に造詣が深く本当に驚きました。それに海外も多く行かれているんですね。
これからじっくりブログを拝見したいと思います。
  1. 2015/03/19(木) 05:21:52 |
  2. URL |
  3. aki #-
  4. [ 編集 ]

新印象派

こんにちは。
私も、『新印象派』展 を見てきましたので楽しく拝見しました。
新印象派という美術運動は生まれた流れと歴史的に意味がわかり良かったと思いました。新印象派から展開して、シニャックが強い色彩を用い自由で色彩豊かな装飾性の高い絵画を展開し、フォービズムを生み出していったのは興味深く感じました。

私も新印象派の絵画の特徴や魅力を整理し、自分なりの新印象派に対する見解をまとめてみました。読んでいただけると嬉しいです。ご意見やご感想など何でも結構ですのでコメントいただけると感謝致します。
  1. 2015/03/18(水) 19:20:39 |
  2. URL |
  3. dezire #lSdoL1rA
  4. [ 編集 ]

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