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ナイトホークス( Nighthawks )/ エドワード・ホッパー

「文藝春秋」3月号を何気なくめくっていたら、この絵がとびこんできた。

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連載「名画が語る西洋史」で今月はエドワード・ホッパー(EDWARD HOPPER 1882-1967)の「ナイトホークス」(夜鷹、転じて夜更かしをする人々の意)1942が取り上げられていた。

おっ、懐かしい。この絵がのっている画集を持っていたことを思い出した。早速家に帰って探したらあった。2012年に買ったんだけど、文藝春秋で取り上げられなかったらこの画集の存在を永遠に忘れるところだった。

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名画がどうかは分からないけど、ここに取り上げられたということはある時代を反映した象徴的な絵ということになるんでしょうね。

コーヒーカップを脇に煙草を吸う男、手元のマッチを見つめる赤いドレスの女、ふと顔をあげたマスター、背を向ける男。この4人の登場人物の微妙な距離感が不気味だ。これから何が起きるのか予測できない。ピーンと張りつめた空気に見ている方が息苦しくなる。

当時の小説や映画の世界で流行ったハードボイルの時代は過去の話。このご時世、煙草は嫌われ寡黙な男は生きづらい、そして謎めいた美女も存在しない。中野京子さんの解説は毎回さえてる。

久しぶりに画集をめくってみました。独特の雰囲気を持った作品ばかりだけど、どちらかといえばヘタウマの部類に入る作品が多い。そんな中でもこの「ナイトホークス」は群を抜いている。よく考えたら以前にもエドワード・ホッパーについて取り上げたことがあった。
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コメント

momongerさん

momongerさんも精力的に出歩いていらっしゃいますね。
体力気力とも充実されているようでなによりです。

文藝春秋は大事な愛読書です。
「日本の顔」「同級生交歓」「名画が語る西洋史」など連載物がいいですね。
なかでも「オヤジ」「おふくろ」が一番お気に入りかな。
自分がもし執筆を頼まれたら(ありえないけど)ああ書こう、こう書こうと
頭の中で下書きは出来てます(笑)。

知る人ぞ知るこの「ナイトホークス」が取り上げられたことがちょっぴりうれしいです。

我家も買いました

Akiさん、

>「文藝春秋」3月号を何気なくめくっていたら
我家は芥川賞2作完全掲載に惹かれて買いました。
あわてて、グラビアべーじ見直し。

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aki

Author:aki
aki=mikun(鉄道コム)
昔は自転車乗り、今はカメラ片手に神奈川、東京をぶらぶら。
小田急や東海道沿線で電車の写真を撮っています。