fc2ブログ

記事一覧

児山紀芳さん亡くなる

ジャズ評論家で「スイング・ジャーナル」誌元編集長の児山紀芳(こやまきよし)さんが今月3日に亡くなられた、82歳。編集長として1967~1979年、1990~1993年の2期務められました。

この報に接した時、正直まだご健在だったのか、という印象でした。自分の中ではすっかり忘れていた方でした。しかし時間とともにじわじわと記憶がよみがえり、懐かしさとさみしさがこみあげてきました。「スイング・ジャーナル」誌はジャズの初心者の自分にとっては教科書でありバイブルでした。編集者としてそうそうたるジャズ解説者とともに、ジャズを丁寧にやさしく解説してくれました。昭和40年代から50年代にかけてがこの雑誌の最盛期だったかもしれません。

2019021001.jpg

お若いころの写真は見つかりませんでしたが、記憶では髪形は七三にきっちり分け、黒縁の眼鏡をかけ、スーツ姿のすっきりした印象の方でした。

学生時代から社会人になってもしばらく「スイング・ジャーナル」誌を購読してました。休日には横浜桜木町のジャズ喫茶「ダウンビート」に通っていた。しかし次第に足が遠のき、雑誌も読まなくなってしまった。時が流れ「スイング・ジャーナル」誌も2010年7月号をもって休刊となってしまった。でもジャズだけは今日まであきることなく聞いています。

あれほどため込んだ「スイング・ジャーナル」誌は手元には一冊もない。

2019021003.jpg

唯一この『世界ジャズ人名辞典』(昭和46年4月15日発行 1971年)だけが残っていました。

児山さんが心血をそそいだこの辞典の「序言」こ次のことが書かれてました。

「世界ジャズ人名辞典」発刊にあたって

「スイング・ジャーナル」創刊25周年記念臨時増刊号として、小社がその総力を傾注した『世界ジャズ人名辞典』がここに刊行のはこびとなりました。ここにはおよそ2,200人のジャズ・ミュ-ジシャンのバイオグラフィーが収録してあります。もちろん、このような大規模な『世界ジャズ人名辞典』の刊行は世界にも前例がなく、ましてや本邦では最初の試みでもあります。その意味からも本書の刊行は過去4半世紀、ジャズとともに歩んできた小誌創刊25周年を記念する臨時増刊号として意義深いものがあると自負しているしだいです。・・・・・・・・・ 児山紀芳
(抜粋)

ジャズに人生を捧げた児山紀芳さんのご冥福をお祈り致します。

<追記>

こんなのを見つけました。

2019021104.jpg  2019021103.jpg

右のホレス・シルヴァーのアルバム「Horace Silver And The Jazz Messengers」のジャケットのパロディーですね。児山さんがその気になってます。こんなお茶目な面もあったんですね。ブルーノート 60周年記念のブルーノートクラブCD(非売品)のようです。
スポンサーサイト



コメント

デジカメ爺さん

はじめまして、コメントありがとうございます。
ジャズファンにとってスイングジャーナルは本当に
胸ときめく雑誌でしたね。
毎月巻頭についているジャズプレーヤーの白黒写真を
部屋中に貼った記憶があります。
初心者やベテランでもこの雑誌にかなり影響を受けたと思います。
レコードの売り上げを左右したといっても過言じゃないですね。

児山さんのその後の消息はちらほら聞こえてきたんですが、
すっかり忘れてました。
若かりし頃のお顔やお姿が思い出されます。
お疲れさまでした。

はじめまして

私もスイングジャーナルが教則本でした
NHKのFM放送も良く聞き覚えたものです。年末に発刊された別冊もレコード購入の参考になりコレクションしていました。
ジャズ喫茶メグのオーナー寺島氏もお亡くなりになりジャズファンにとって寂しい限りですね。

コメントの投稿

非公開コメント

訪問者数

カレンダー

04 ≪│2023/05│≫ 06
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31 - - -

ブログ内検索

プロフィール

aki

Author:aki
aki=mikun(鉄道コム)
昔は自転車乗り、今はカメラ片手に神奈川、東京をぶらぶら。
小田急や東海道沿線で電車の写真を撮っています。