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箱根湯本駅の3、4番線ホーム~久しぶりの箱根登山電車

箱根板橋でひと仕事(詳細は後述)したあと、箱根湯本に向かいました。

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2019年10月の19号台風の影響で運休していた箱根登山電車は2020年7月に全線運転再開しました。自分もここに来るのは2019年の5月以来です。真っ赤なアレグラ号の車両が懐かしい。

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平日の午前11時頃の混み具合はこんなもんでしょうか。もう少しにぎわっていると思ったんですが、平日はすいてますね。

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久しく見ていないのでどんな車両があったのかあまり思い出せない。これは2000系ですね。

紅葉もそろそろ終わりに近づいていることもあるし、何よりも密になるのがイヤで今年は箱根登山電車の紅葉写真は遠慮しました。しばしホームで電車を眺めていると、3番線の隣の4番線に電車が入って来た。回送かなと思ったら観光客がぞろぞろ降りてきました。

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こんな光景は初めて見ました。4番線ホームが臨時の降車専用に使われていたとは全く知りませんでした。あわてて臨時の踏切からパチパチ、いい写真が撮れました。(駅構内のレイアウトは時代とともに変遷しているので、4番線の件は記憶がはっきりしません)

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(Wikipediaの資料を基にしました)

こんなことがあったんでネット調べたらいろんなことが分かり、いい勉強になりました。

上の配線図で青線は狭軌、赤線は標準軌を示しています。箱根登山鉄道の軌間は1435mm(標準軌)ですが、小田原ー箱根湯本間を走る小田急線のロマンスカーや1000形電車は軌間1067mm(狭軌)なんです(軌間とは、鉄道の線路を構成する左右のレールの間隔)。

かつて箱根登山鉄道の電車が小田原まで乗り入れてました。その後小田急電車が箱根湯本まで乗り入れることになりました。ここで問題が発生。当然のことですが、線路の幅が違うのです。どちらかに統一することは費用、技術面から不可能でした。そこで鉄道線のレールの内側に小田急の車両のためにもう1本レールを敷設する「三線軌条」を採用することになりました。1950年に乗り入れが開始され、その後2006年まではこの三線軌条が小田原駅まで続いていたのです。2006年3月18日のダイヤ改正では、小田原駅と箱根湯本駅の間の列車は全て小田急の車両に置き換えられることになりました。これ以後、小田原駅と入生田駅の間の三線軌条は順次撤去されました。ただし箱根登山鉄道の車庫が入生田にあるので箱根湯本-入生田間のみ三線軌条が残されています。

という歴史的ないきさつがあって改めて写真を見直してみると、

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確かにレールが3本残ってますね。これはたまたま入生田駅ホームから撮影したものです。あとで役にたつとは、消さなくてよかった。次回箱根湯本に行く時は入生田ー箱根湯本間の三線軌条をじっくり眺めてみます。続きます。
(撮影2020.12.01)
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aki

Author:aki
aki=mikun(鉄道コム)
昔は自転車乗り、今はカメラ片手に神奈川、東京をぶらぶら。
小田急や東海道沿線で電車の写真を撮っています。