故郷に戻り、畑を耕す人
- 2021/01/10
- 06:32

(本文と写真は関係ありません)
今年の年賀状で高校のブラバンの先輩が去年横浜のデザイン事務所を閉じ、実家に戻られたことを初めて知った。事情は定かでないが、ご高齢のお母様のことが理由のひとつかもしれない。ブラバンでは同じクラリネットを担当していたんです。プロでも通用しそうな腕前の持ち主で、へたくそな自分のあこがれでした。演奏会で自分が間違えても何も言わず、あとでさらっとアドバイスをくれた優しい先輩でした。便りによれば、夏は畑に出て耕運機で畑を耕し汗を流し、秋には紅葉する山々を眺め、冬は霜が降りた庭先にやって来る野鳥の鳴き声とともに目が覚める・・・なんていう生活を送っているようです。同じ田舎ですからその景色が想像できます。
友人、知人など東京近辺で生活していて、家庭の事情(両親の世話)などで実家に帰った人が何人もいる。自分はそのような環境になかったのでここに住み続けています。老後を田舎に移住して過ごす人もよくTVで見かけます。自分はその気になったことは一度もないですね。田舎が嫌いというわけでは決してないです。ここに住み続ける理由は刺激です。自分の好奇心を満たしてくれるあらゆるものが首都圏に揃っています。日々刻々と変貌する都市、スクランブル交差点の人波、活気ある商店街、美術館、博物館、網の目のように地上と地下に張り巡らされた交通網、神社仏閣と祭り、山登りと海岸線・・・。カメラが趣味の自分にとって無限の被写体が目の前に揃っています。
野菜を育て、料理の腕を磨きたいと意気込んでいる先輩。住む場所が違っても常に新しいことに挑戦する気持ちはお互いいつまでも持ち続けたいですね。コロナが去り、再び自由に遊べる日が来ることを待ち望んでいます。
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