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和田誠展(2)

昨日の続きです。「週刊文春の壁」には驚きです!

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和田さんの代表的な仕事のひとつに週刊文春の表紙の制作がありました。1977年5月から2017年7月に2000号を迎えるまで、表紙を描き続けました。今でこそ週刊文春は雑誌の中でも抜きん出た発行部数と社会的な影響力を持っていますが、40年以上の前の1977年当時は地味な存在だったと思います。

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しかしよくここまで揃えましたね。年代を追って展示されていると思ったら違いました。この展示のために、表紙を絵のモチーフごとにグルーピングをされたそうです。とてもじゃないけど全点を見られるわけじゃなく、ざ~と眺めていきます。でも毎週毎週、それも40年間、アイディアが枯渇することなく、レベルも維持したのは大変な事だったんでしょうね。

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そして没後1年を追悼して、和田さんが描いた週刊文春の全表紙を掲載する「表紙はうたう 完全版 和田誠・「週刊文春」のカヴァー・イラストレーション」(文藝春秋)が2020年10月7日(水)に発売されました。

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和田さんが手がけた装丁です。

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レコードジャケットも手掛けられたんですね。おや、どこかで見た顔。マイルス・デイビのジャケットがありました。正直古さを感じますね。ちらっとレコード番号を見ると、当時の「ビクター音楽産業」のレコード番号でした。マイルスがプレスティッジに録音したアルバムですね。

ところでこのマイルスの似顔絵にひと言。1950年代から1960年代の中頃までのマイルスをこよなく愛したファンとしては失礼ながらちょっと不満です(笑)。

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手元に和田さんが村上春樹さんとコンビを組んだ「ポートレイト・イン・ジャズ」(平成16年新潮社)があります。ここに描かれているマイルスもちょっとなあ~という感じです。帝王といわれたマイルスの人間性、雰囲気を表現するのはむつかしいですね。生意気いいました。

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あの淡谷先生のジャケットがあるとは嬉しいですね。

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ポスターの数々。でもねえ、知らないものばっかり。やっとピンキーとキラーズを見つけた。

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ここまで来ると疲れが出てきました。1回でこれだけの点数を集中して鑑賞するのはきついですね。あとは力を抜いてさらっと。

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そして最後の著書200冊のコーナーにたどり着きました。

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和田さんの多岐わたる膨大な仕事を一気に見てきました。これほどまでユニークで好奇心に溢れ、人々を感動させるお仕事をされた方だとは知りませんでした。なんの取り柄もない自分にその才能のひとつでも分けて欲しかったですね(笑)。

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ミュージアムショップに立ち寄りましたが、ここも混雑してました。お目当ての『和田誠展』公式図録を買おうかなと思っていたんですが、見つけることは出来なかった。いいお値段なんで今でも迷ってます。和田誠展は東京では12月19日までです。(撮影2021.12.9)
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aki

Author:aki
aki=mikun(鉄道コム)
昔は自転車乗り、今はカメラ片手に神奈川、東京をぶらぶら。
小田急や東海道沿線で電車の写真を撮っています。